恩田陸の小説は言葉の中に哲学がある
性格には言葉の中ではなく言葉と言葉のすき間に哲学があるのだ
時にノスタルジックな
時に時空を超えて彼方遠くに僕を連れていってくれる
思い出に浸るのではなく
次のステップへのハイヤーセルフのようなノスタルジックな時空間に行けるのだ
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良い本を読むという事
本に悪い本や良い本はあるのでしょうか
僕は悪本や良本は存在しないと思うのです
たとえば
エッチな本
政治批判の本
悪事をすすめるような本
本には色々な内容があります
しかしこれらはその時代に対する良識があれば
決して悪本にはなりませんし見方によっては良本になるでしょう
自分にとって良い本であっても人にとっては何も感じない本もあります
これは何も本だけではなく色々なもの(物や者)や形のないものにもいえることです
今日は恩田陸の本の話ですので本に焦点を当てて話ますが、、、
自分にとって良い本を見つけること
自分にとって良い本を探し出すこと
これこそが大切なことであり
僕にとっては恩田陸の本は良い本であるという事です
そして
その自分にとってよい本を探すことができれば
それが良い本を読むということであり
その良い本の中に自分の生き方を見つけることにつながるという事です
それではどうすれば本から自分の生き方を探すことができるのでしょうか
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すき間を埋める妄想力
恩田陸の本を読まれたあなた
恩田陸の本を読んだことのないあなた
このブログを読んでいるあなたはどちらでしょうか
ここに一つの例をあげてみます
「三月は深き紅の淵を」というタイトルの小説があります
2001年の7月に文庫本になった小説です
この小説は恩田陸にしては珍しく
自分の小説に対する思いを語る場面がちらりと見受けられる内容になっています
単行本ではなく文庫本の出版年月を書いたのは解説を皆川博子が書いていて
この内容が面白かったからです
小説の内容はともかく
文中にこのような文章があります
「いいものを読むことは書くことよ。うんといい小説を読むとね、行間の奥の方に、自分が書くはずのもう一つの小説が見えるような気がするってことない？ それが見えると、ああ、あたしも読みながら書いてるんだなって思う。逆に、そういう小説が透けて見える小説が、あたしにとっていい小説なのよね」
このような文章です
これは恩田陸本人が自分の読書観を述べている内容なのだと僕は思います
解説をしている皆川博子もこの部分を取りあげています
この部分をわかりやすく翻訳すると(僕なりに)
自分にとっていい本は
読むと自分の行動を促してくれる
それは
僕の気に入った文章が
僕が読みながら
ぼくに妄想を生ませて
新しい創造する手助けをしてくれるのだ
逆にそのような小説は人それぞれ違ってあたり前であるが
その人にとって良い本であるということだ
ということになるのです
恩田陸は小説家ですので
「ああ、あたしも読みながら書いてるんだなって思う」
となりますが
僕にとっては
「ああ、僕も読みながら作品のアイデアを創造しているんだなって思う」
ということになるのです
あなたがもしアパレルを仕事にしているのであれば
いい本を読みながら
「ああ、私も服の着こなしの素敵なアイデアを創造しているんだなって思う」
何を妄想して
何を想像するかは
あなたが人生をどのように構築したいかによって
人それぞれであるという事です
それができるかできないかは
好きな本の中にある
気になる文章の
行間の奥の方に、自分が創造するはずのもう一つの小説が見えるような気がする
ということなのです
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自分で読んで自分で行動するという事
恩田陸は小説を多読することで知られています
解説に皆川博子はこう書いています
「多く読んだからといって、誰でもが多くの佳作秀作を書けるわけではないが、恩田さんの場合は、幼いときから今に至るまで読み続けた数多くの本から得たものが、内部で豊かに醸成され、作品の土壌になっている」
これは僕やあなたにも言えることであり
誰でもが好きな本を読み
誰でもが好きな本の中から自ら妄想をすることによって
新たな自分へと進化することができるのだ
という事を意味しているのです
それには
好きな本を読んで
自分だけのイメージをふくらませ
その後に
自らが行動しなければ何も生まれないのです
せっかく妄想を膨らませてイメージが生まれたのであれば
忘れないうちにすぐに形にすることが必要なのです
それが行動するという事です
あなたがイメージした創造すべき形は
何もしないうちにすぐに忘れられて消えてゆきます
夢のように、、、、、瞬間に消えてゆく
手遅れになる前に、、、、、、
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