グリーンイグアナの逃げる物語バンブーチキンと星空に輝く惑星ソラリス

目次
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グリーンイグアナの脱走

そのイグアナはアザンティックブルーイグアナといい

そのイグアナはソラリスという

そしてそのイグアナはメキシコの樹の上で生まれてバンブーチキンにされるところを

危うく空を飛び星空を泳いで惑星に乗り東京までやってきた

ブルーイグアナを助けた惑星の名は惑星ソラリス

そしてこのイグアナもみずからをソラリスと名のった

後に成長して光子ソラリスとなる予定だが

今はまだ幼体のソラリスである

2018年9月6日生まれ

メス

体長:⒕,2㎝ SVL(鼻からお尻まで)

体重:150g

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多摩川にて

今日は初めての多摩川散歩で僕は楽しみでしょうがない

初めては僕ではないよ

グリーンイグアナのソラリスの初めての多摩川散歩だ

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樹上に隠れるソラリス

僕はいそいそと多摩川まで愛車のミニベロのBD1で多摩川の丸子橋付近までたどり着き多摩川の大田区側の土手のでBD1を置き土手沿いを少しだけ歩きながらそっとブルーイグアナのソラリスを芝生の上に置いた

するとソラリスはゆっくり僕を振り返りゆっくりとした足取りで歩きだした

次の瞬間

ソラリスはまるで野生に帰った爬虫類丸出しのスピードで瞬く間に僕が立っている場所から走り去っていった

僕はメチャクチャあわてた

そしてソラリスを追いかけた

ソラリスは土手沿いにまっすぐ走り去る

向かってくるサイクリングをしている自転車やジョギングをしている人たちは

まだ幼体のイグアナが走り去る姿を

確認できないまま

何も知らないまま

何もなかったかのように走り去る

この多摩川の土手であわてているのは僕一人だけ

誰もが何もない普通の日常を暮らしている

多摩川の土手の上で起こっている現実を誰も知らない

知っているのは

逃げたイグアナのソラリスと

ニゲラレタ人の僕だけ

ブルーイグアナは土手沿いに植えてある桜の木に向かい走り続けだし

やがて一本の桜の木を見定めて走りより

太い幹を伝いながらどんどん木の上に走り去っていった

僕は心臓が止まる思いで慌てふためいて走りながらその風景を見守るしかなかった

まさかこんなことになるとは夢にも思わず

普段持ち歩いている虫取りの網も持っていない

今日は目的がグリーンイグアナの初散歩である

虫取りの網が必要であるはずがないではないか

愕然としている僕をしり目に

グリーンイグアナのソラリスの肢体は軽々と桜の樹を飛び移り

あっという間に樹から樹へ移動しながら僕の居場所から離れ去って行ってしまった

やがてソラリスは目的の桜の樹まで到達した

そしてその桜の木の枝にしがみつくようにして動かなくなる

僕はやっとのことでその桜の樹まで走りつくと

桜の木の最上部にいるソラリスを探すことができた

呆然と見上げる僕

しかし

ソラリスは身動きひとつせずに桜の最上部の枝に止まっている

ブルーイグアナのソラリスの肌の色が少しづつ変化して行く

まるで桜の木の一部になるようにソラリスの肌の色が同化してゆく

桜の木の皮に吸い込まれてゆくようにソラリスの姿は桜と同化する

そしてソラリスの周りの枝がいっせいに震えだす

まるでグリーンイグアナを歓迎しているように震えている

喜びに満ちた桜の木は一瞬色を変えてソラリスを歓迎したのである

僕は黙って見つめるほかになすすべもなく

そっと涙する

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川に飛びこむソラリス

僕はいそいそと多摩川まで愛車のミニベロのBD1で多摩川の丸子橋付近までたどり着き多摩川の大田区側の土手のでBD1を置き土手沿いを少しだけ歩きながらそっとブルーイグアナのソラリスを芝生の上に置いた

そっと僕の様子を確かめるように歩きだしたグリーンイグアナのソラリス

いつもの部屋の中の放し飼いの時と同じ動きである

初めての多摩川散歩だから少しは緊張するかと思っていたら

意外と冷静でいる

僕はそんなソラリスを眺めて安心した

そっと僕の方を振り向き様子をうかがうように僕の目を見てまた歩きだす

そんな愛らしい姿を見て愛情を感じる僕

次の瞬間

ソラリスは猛スピードで土手を下り

多摩川の流れに向かって走りだした

あっけにとられた僕はあわてて土手を駆け下り

ソラリスを追う

少年野球のグラウンドがあるので逃げるイグアナの姿は見えているが

いつもと違うモーレツなスピードで走り去るソラリスは野生のミニ恐竜のように素早い

早すぎる

僕はあわてふためいて追いつづける

あまりにもあわててしまったために

あまりにも久々に全速力で走ったために

僕はグランドの芝生につまずいて転んでしまった

なんてことだ

学生時代にリレーの選手に選ばれたくせに、、、、、、

僕は急いで立ち上がり追い続けた

しかし次の瞬間

じゃボ~~ン、、、、、

音と共に

ソラリスの姿は消えていた

川に入ったソラリスは

まるで水を得た魚だ

元々、敵が来ると樹上から水の中に飛びこんで逃げ込む習性のあるグリーンイグアナは泳ぎは大の得意

僕は大声でどなった

「ソラリ~~ス!!戻って来てくれ~~」

僕の呼び声もむなしく

ソラリスは瞬く間にその姿を小さくしていった

僕は川岸に立ち呆然としたまま固まっていた

すると川に緩やかな波がたち始める

ソラリスが消えていった川の上流からの緩やかな波

しばらくすると波が徐々に大きくなり

やがてゴオッ~~という音を立てはじめる

波に乗るように何かがこちらに近づいてくる

何かが

いや多数の何かが

音と共に近づいてくるのだ

やがてそれらの姿が見え始めた

それらはまるでアマゾン川に生息する巨大なアリゲーターのような姿で

こちらに近づく

しかしその姿がはっきりと見える大きさになると

はっきりとした形が僕の目に映りだした

イグアナの群れである

大量のイグアナの群れである

しかもアザンティックブルーイグアナの成体の群れである

川の水が青銅色に変わってゆくほどの大量のブルーイグアナの群れである

この中にソラリスがいるのだろうか

僕は川べりから徐々に後ずさる

アザンティックブルーイグアナの生態の群れが川から這い上がってくる

大量のアザンティックブルーイグアナの成体の群れ

ソラリスはまだ子供の大きさである

この中にいたとしても到底探し出すことはできない

川の水が徐々に水かさを増しながら怒涛のように流れを速める

そこにいるのはまさしくブルーイグアナの群れである

僕は川から土手に向きを変え思いっきり走りだす

イグアナの群れはもうすぐ僕を飲みこむだろう

その前にしなくてはいけない事がある

それは、、、、、、

しかし今の僕にできることはただ走り続けて逃げることだけだ

やらなければいけないことなど今の僕には思い付くことすらできない

こんなにも周りは平和であるのに

なぜ僕は眼に涙を浮かべながら走り続けているのだろうか

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草むらに隠れるソラリス

僕はいそいそと多摩川まで愛車のミニベロのBD1で多摩川の丸子橋付近までたどり着き多摩川の大田区側の土手のでBD1を置き土手沿いを少しだけ歩きながらそっとブルーイグアナのソラリスを芝生の上に置いた

ソラリスはのそのそと歩きだす

元々おとなしい性格のアザンティックブルーイグアナで

飼いだして約二ヶ月だが今だに自ら餌を食べることがないのだ

拒食のイグアナは何をするにもスピードが遅い

しかし今日は初めての散歩である

一度表に出るとどんな行動に出るかわからないので

僕は慎重になっている

普段動きが遅いのは脱走のチャンスをうかがっているだけかもしれない

ただでさえ爬虫類の中では一番頭が良いとされているグリーンイグアナは

人の考えていることを理解しているかもしれない

それなのに

いや

あんのじょう

僕のこんな心配を裏切りソラリスは走りだしたのだ

一瞬のスキをついて猛スピードで草むらの入りこんでしまった

多摩川の草むらはとても深い

今の季節は雑草の駆除をしない季節である

伸び放題に伸びた雑草の中は

人が入りこむことはできないほどの高さである

仮に入りこんでも身動きできずに立ちすくむことしかできないだろう

僕はソラリスを雑草のやぶの外から呼ぶことしかできないでいる

ブルーイグアナは鳴かない

ブルーイグアナは臭わない

ブルーイグアナはなつかない

ブルーイグアナは頭がいい

ブルーイグアナは鳥に食べられる

ブルーイグアナはやがて鳥の餌食になるだろう

そんなことを考えながら

僕は草むらのふちで立ちすくんでいた

どれだけ時間がたっただろうか

日が傾きつつある

空の色が変わってゆく

徐々に暗くなってゆく中で

僕は多摩川の川べりで一人寂しく立ち尽くす

なんて寂しいのだろうか

なんて情けないのだろうか

僕は目に涙を浮かべて立ち尽くしている

何時間たっただろうか

やがて星が一つずつ増えてゆく

この星の中に僕のイグアナをこの東京に連れてきた

惑星のソラリスがあるのだろうか

もし惑星ソラリスがこの夜空にいて

この風景を見ているのであれば

僕のソラリスを見つけてほしい

探し出して僕の手元まで運んでほしい

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