ジーンズはなぜインディゴ染めなのか!藍染めのデニムの生地を使わない理由

目次
インディゴと藍染め

ジーンズはデニムで作られたパンツのことです、少し前まではジーパンと呼んでいましたが最近はデニムとかジーンズとか呼びますね、正確にはデニムは生地の名称でインディゴで染めた経糸に白ないしはカラーに染めた緯糸を使い織物にした生地(布)を使ってパンツを作ったものがジーンズ、シャツになればデニムシャツ、バッグを作ればデニムのバッグ、そんな呼び方です

そこで今日の話はジーンズはなぜインディゴ染料であって藍染めではないのかという疑問に答えたいと思います

藍染とインディゴは見た目はあまり変わらないのでプロが見てもわかりません

ではインディゴと藍とでは何が違うのでしょうか、まずはその辺の話から始めましょう

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藍とインディゴ

藍は蓼 藍(タデアイ)を代表とした植物が原料です

インディゴは藍などの植物から人工的に作った合成インディゴのことである(一般的には)

藍のことを天然インディゴと呼ぶ場合もある

いずれにしろ成分はさほど変わらず同じような染め方をすれば

染め上がった糸の見た目も同じようなものである

正確には染料ではなく顔料である

染料と顔料の違いは糸の中まで色が浸透していて染まった状態になる場合は染料である

染料の場合は色落ちがしないように染めた後に色止め加工をするのが一般的である

一方顔料は糸などの媒体の表面に付着した状態で中まで色が浸透していないのである

顔料は糸の表面に付着した状態になり

この場合は後加工をしないケースもある

インディゴはなぜ顔料かというと粒子が荒いために糸の中まで浸透しずらい性質だからである

デニムを使いこむとすぐに色落ちするのはこのせいである

インディゴと藍では人工と天然の違いがあるので

実際の原料としては天然である藍のほうが高価なものとなる

加えて染織過程の手間などもかかるので製品にした時には当然のことながら価格の差が出てくるのだ

つまり高価なのは藍である

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インディゴとジーンズの関係

世界で最初のジーンズはリーバイスの製品である

初期のものは1800年代の後半といわれているが初めてのインディゴ染めも合成インディゴであるといわれている

しかも染め方に特徴があり

ロープ染織という染織方法で糸の真ん中まで染まらない方法で染めているのだ

初期のころのヴィンテージ物は丹念に何度も染を重ねることで濃い藍色を出している

ここでは染色法は詳しく話さないが

染めて空気中で酸化させて徐々に濃い色を出してゆく

そんな作業の繰り返しを10回以上行い手間のかかる作業である

インディゴ染織の染め方は枷(かせ)染めでという染め方もある

この染め方は糸の中まで色がしみ込むのでいわゆる中白にはならずに

ジーンズを洗っても色落ちがあまりせず

ロープ染色で染めたもののようにアタリが出るような色落ちにならない

そのため一般的ではない

染色工程も両者(ロープ染織と枷染め)では全く異なる為コストのかかるのが枷染めなのである

天然藍の染織は枷染め手法で行う

この辺の話は別の機会にすることにする

とにかくジーンズはインディゴをロープ染織で染めたデニムの生地を使うことが基本なのだ

レプリカジーンズを生産するメーカーで藍染のジーンズを生産したものがあるので

画像で比較してみたいと思う

藍とインディゴ特徴を比べる

染まり方の特徴

実際にジーンズの経糸をほぐしてみた

藍染とインディゴの糸を比べる2

この画像のように藍染は糸の中まで藍色が染み込んでいる

これは枷染めの特徴だ

インディゴは糸をほぐすと中白である

これはロープ染織の特徴だ

色落ちの状態

ジーンズのひざの部分を比べるとこのように見える

ほぼ同じ程度の使用頻度のインディゴと藍染め

藍染とインディゴのアタリの違い2

アタリの出方が異なり

インディゴは白くかすれる度合いが激しく

藍染の場合はかすかに薄くなる程度だ

さらに太もものアタリの髭(ひげ)の出具合

藍染とインディゴのひげの違い

ひざの部分と同様の髭の出方の違いがわかる

インディゴの髭の画像

インディゴの髭(ひげ)

アタリが多いとよりジーンズの味が表現されるので

ある意味はきこんで価値観が出るのはインディゴ染料である

詳しく説明をした動画を作成したので参考にしてください

まとめ

だいぶ前の統計だが

世界中で一番生産量が多いアイテムは

へインズのTシャツである

2番目に生産量が多いのがLEVI’S501である

ヘイインズのTシャツは一度に何枚かのセット販売をしているし

天竺素材のカットソーである

消耗品であるが故、愛好家は何枚も購入して当然である

しかしリーバイス501ははきこむほどに味が出てくるボトムアイテムである

したがって一人の人間がTシャツほどの枚数を購入することはない

その昔のアメリカで労働者の作業着であったとしてもだ

リーバイス501がいかにたくさんの人に愛用されたかがこの統計でわかるのだ

これから先

多様化、短サイクルの市場で

このようなヒット商品はまず出てこないのではないだろうか

デニムという素材はテキスタイルの分野でも

20世紀最高の生産量を記録した生地なのだ

誰でもいち度はジーンズと名の付くボトムに足を通したであろう

しかもはけばはくほど自分のモノになってゆく

そんな素材であるデニムはこれからも末永く記録を伸ばしてゆくであろう

インディゴと藍の違いどちらがジーンズに適しているのか見た目の違いと特徴を解説

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