美学者であり思想家であり宗教哲学者でもあった柳宗悦(やなぎむねよし)は言った
「美術は理想に迫れば迫るほど美しく、工芸は現実に交われば交わるほど美しい」
ものをなおす作業には3つの種類がある
リペア(修理):職人
リメイク(作りなおし、作り変え):職人&アーティスト
リサイズ(サイズ直しリフォームとも言う):職人
※もう一つリモデルがあるがこれは原型の型(工業生産的要素が多い)の話になるので今回は含めていませんご了承ください、ハンドメイド手作り主体で話します
これらの作業にはどれも職人技が必要である
職業にしているしていないにかかわらず
ある程度の知識と業が必要であるからだ
僕は修理をするのではなく作り変えることが好きだ
そこにアーティストとしての感性と方向性があったほうが好きだからである
リペアしないでリメイクするのだ
直すのではなく生むのだ
古いものが新しいものになるのだ
リペア、リメイク、リサイズは好き嫌いと必要性によって
どれを選択するかが決まってくるものである
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リサイズはリフォームともいう
リフォームというと住宅かインテリアのようなとらえ方をする人もいるかもしれないが
インテリアのリフォームのとらえ方はリメイク(作り変える)的な要素が入ってくることが多い
リフォームにはフォーム(形)という意味合いから形を再び直すということになるので
サイズ直しと作り変えるの両方の意味をもつと考えていいだろう
余談であるが
洋服や着物のサイズ直しのときに使う言葉の場合
着物の場合はちょっと奥が深い
洗い張り(あらいばり)という作業がある
これは古い着物を一度解体して反物の状態にもどして仕立て直す
仕立て直しや染め直しなどは別の仕立屋(縫製)とか染物屋という職業があり
連携して作業をするのである
洗い張り屋は解体した生地を水洗いして糊付けをしたり乾燥の際板で張りサイズを整えることからこんな名前になったのである
何はともあれ着物は奥が深い
話を戻すが僕は服をリメイクする際サイズ直しをすることもある
リフォームとリメイクを同時にすることになる
服でも日用品でも何でも物と名の付くものは何でもリメイクするのだ
これは立派なアートである
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アーティストと職人は何が違うのか
一言で言ってしまうと
職人は同じものを何個でも作る才能のある人である
アーティストは人が作れない一点物をつくる才能のある人である
しかもどちらも想像力がなければなすことはできない
互いに対する優劣は全くない
簡単にまとめてみると
職人
職人は物を作ることと直すこと
この場合直すとは元通りのものにすることである
仮に本体が破損していて代わりに違う材料を使用したとしても
元通りに限りなく近づけて元の機能を再現することを意味する
元通りに直すことである
いわば職人技である
アーティスト
アーチィストは物を作ることとすでにあるものを創り変えること
この場合作り変えるとは壊れたものでもただ直すのではなく
別のものに作り変えることである
元通りに動くようにしたとしても違う機能を付け加えたり
違う方法で動くようにしたりするということだ
この際機能だけではなくできれば形状も元よりもより優れたものにしたり
アレンジをする
よりシンプルにでも良いし
より複雑にでもよい
作り変えることである
いわば創作である
これらはどちらが優れているかという問題ではない
どちらも優れている
職人はアーティスト的な作業をしないだけである
技術を生かして忠実に元通りにすることが仕事だからである
アーティストは職人的な作業をしないだけである
感性を生かして新たなモノを創ることが仕事だからである
どちらも技術と感性という優れた才能を持っている
ただ違う表現をするだけのことなのだ
たとえば右脳と左脳のように
たとえば静と動のように
両者の違いをしいて言うならば
職人は自分の技術を使って感性で組み立てることをする
アーチィストは技術を使って感性で破壊することをする
だからそれぞれの立場の違いがあるだけであり
その道を選んだということはどちらが好きかというだけのことである
だから時たま違うことをやりたくなった時には
職人がアートを創作するし
アーティストが売るためのデザインをする
たとえばコンテストや大会というような場で
料理のコンテストは料理人が味だけではなく見栄えを競ったり
この際料理人という職人活動をしている人がアーティストになっていることになる
アーティストがデザインをするときは企業に依頼されたりコラボレーションしたりして
量産するための仕事をすることがある
この場合収入のためですることもあるが
職人にしてもアーティストにしても
それぞれの名声のためにすることが多い
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直す生むということの意味
世の中のものはすべて生きていると思っている
決してスピリチュアルな話をするつもりはない
ただモノは常に生まれ変わっているという認識を持っていたいのである
タイトルに直すことと生むことの大切さを考えると書いた
直すと生むは違うようで同じことなのである
同じものが生まれ変わったり直されたりするということだから
大地に種がまかれたり種が落ちたりして
木という生物が生まれる
木が伐採されて材木になり家になる
木が伐採されて紙になりダンボール箱になる
人によって人が使う物に生まれ変わる
たとえばここにダンボール箱があるとしよう
元はといえば木であった生きものが人の手によって紙になる
この段階で木という生きものは生き物ではなくものになっています
しかし木であったものが紙になって命までもが無くなったのでしょうか
僕はそうは思いません
木が紙に生まれ変わったのだとそう思います
職人が技術を生かしてダンボール箱を作る
作られたダンボール箱は
木が人が使いやすいものに作り変えられたのだ
リメイクされたのだ
さんざん使った後のダンボール箱は燃やされて灰になり炭素に変化する
長い年月を経てまた新たに違うものに生まれ変わる
物はこのように輪廻転生するのである
その前に
アーティストが感性を生かして使い古しのダンボールを蘇えらせる
ダンボール箱は灰になる前にもうひと仕事をする場合もある
定年後に一仕事だ、、、(笑)、、、
「まだまだ働けるよと言い」
みずからもうひと仕事を希望するダンボール箱は
人の子供のために働く場合もある
使用済みダンボールにも次の人生がある再生する前に考える人間がアートを育てる
http://decodolphin.net/children-art-4/
http://decodolphin.net/children-art/
果たして職人はアーティストは人間だけなのだろうか、、、
人はとんでもない勘違いをしている
大地が種を大木にリメイク、リボーンしているではないか
地球全体がリメイクとリボーンを繰り返している
宇宙全体がリメイクとリボーンを繰り返している
ここで2部に移りたいと思います
仮タイトルです
★リメイクとリボーン物も生きている生まれ変わっているすべては一つのもの
http://decodolphin.net/remake-reborn-2/
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