爬虫類に必要なカルシウムを作る紫外線の測定UVAとUVBの違いと測り方UVメーターの機種と使い方の違い

目次
デコドルフィンの作品が買える店
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爬虫類紫外線UVB

昼行性の爬虫類のトカゲやカメなどにカルシウムはとても大切なものです

この記事は爬虫類のカルシウムを蓄積させるためのビタミンDを作る為の紫外線の記事として書いています

YouTube動画でも詳しく説明しております

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紫外線とは

太陽からはさまざまな波長の光が放出されています

太陽光の波長の長さとオゾン層

このうち

地上に達する290nm〜400nmの波長域が紫外線で

波長域が290nm〜320nmの紫外線が「UVB」

320nm〜400nmの紫外線が「UVA」と呼ばれています

波長が短いほど体に対する影響が強いのですが

波長が長いほど柔らかですがじわじわと皮膚に深く入りこむという性質もあります

紫外線は生き物にとって大切なものです

生き物は紫外線によって体を成長させることができるからです

爬虫類だけではなく

人も

人意外の生き物にとっても

紫外線はとても大切です

カルシウムは骨を作ります

紫外線は骨を作るために必要なビタミンDを作ります

ビタミンDはカルシウムを作ります

カルシウムはなぜ必要なのか

カルシウムは骨の成分です

だから紫外線が必要

カルシウムの元を育ててくれるから

しかし体にカルシウムを吸収させるためにはビタミンD3が必要です

波長290~320ナノメートルの紫外線(UV)B波が皮膚に直接当たると

皮膚のデヒドロコレステロールがプレビタミンD3に変換され

このプレビタミンD3がカルシウムを体に吸収させて

カルシウムが骨を作るのです

紫外線はそのためにとても必要なものです

しかも波長が290nm~320nmであるUVBが必要となるのです

紫外線とは

英名ultraviolet(ウルトラヴァイオレット)からUVと略される為にユーブイと呼ばれますが

電磁波の長さによって

UVA (400–315 nm)、UVB(315〜280nm)、UVC (280 nm 未満) に分けることができます

爬虫類に必要なビタミンDを作る紫外線はこの中でUVBになります

上記の()内nmとはナノメートルであり

ナノメートル(nanometre、記号: nm)は、国際単位系の長さの単位で、10−9メートル (m) = 10分の1メートル

wikipedia より

地上にはUVAとUVBの双方が到達しています

もちろん紫外線には体に対するデメリットもあります

UVAtoUVBの違い

上記の画像のように

地上に到達する紫外線UVAとUVB共に皮膚に対する影響を持っています

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紫外線測定器

今回290nm~390nmまでの波長を測ることができる紫外線メーターを使用して

普段あたっている紫外線量を計測することにしました

この機種はUVAとUVBの双方の測定を同時にするものです

UVBのみを測定する機種ではありません

しかしUVAも爬虫類に必要な紫外線ですので総合的な紫外線量を測定するためには

便利なものです

ちなみにマザーツール社のデジタル紫外線強度計 UV340Aという測定器です

他にUVBだけを測定する機種もあります

この場合比較的に高価な機種しかありませんが

価格面で購入しやすいものもあります

この機種はUVBのみを測定する機種です

必要に応じて試されてはいかがでしょうか

いずれも性能がよく格安の機種を提案させていただきます

今回はこれらの2機種を使用いたします

紫外線ライト(UVBライト)

ジェックス エキゾテラ レプタイルUVB100 26W 熱帯・亜熱帯 爬虫類用 紫外線ライト3

ジェックス エキゾテラ レプタイルUVB100 26W 熱帯・亜熱帯 爬虫類用 紫外線ライト

紫外線球はこのライトを使用し

三か所で測定しますがいずれも半年以上使用しております

ちなみにですがジェックスというメーカーは色々な種類の紫外線ライトを販売しています

参考までに↓

ジェックス エキゾテラ レプタイルUVB100 26W 熱帯・亜熱帯 爬虫類用 紫外線ライト2

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紫外線の測定データ

さていよいよ測定するのですが

あらかじめ部屋の蛍光灯からは紫外線が発生していないことを確認済みの部屋にて

三か所で測定します

窓から日がささない壁際

爬虫類紫外線UVB壁

出窓のに作ったケージ

爬虫類紫外線UVB出窓

窓から近い床の上

爬虫類紫外線UVB床

UVB紫外線Bの測定

まずはUVBデータです(単位nmナノメートル)

距離↓と場所→ 壁際の天井近く 出窓のケージ 窓付近の床ケージ
10cm 50前後 120前後 80前後
30cm 17前後 20前後 18前後
50cm 6前後 10前後 8前後
80cm 3前後 5前後 4前後

UVA紫外線AとUVB紫外線Bの測定(A+B)

次にUVAとUVBをプラスしたデータです(単位nmナノメートル)

距離↓と場所→ 窓際の天井近く 出窓のケージ 窓付近の床ケージ
10cm 160前後 260前後 260前後
30cm 20前後 70前後 90前後
50cm 18前後 30前後 30前後
80cm 5前後 12前後 10前後

以上の結果でわかることは

UVBに特化した紫外線球であることがわかります

自然の太陽光であれば紫外線Aと紫外線Bの差は何十倍もの差があるはずですので

AとBとの紫外線量の差がこんなに近くはないわけです

しかし紫外線Aも殺菌効果などのメリットもありますので

太陽光が一番バランスがいいといえるのです

太陽光のメリットは地球上のどんな場所にいても光に当たっている限りある程度の紫外線を吸収できるというわけです

紫外線球ではたったの80cm離れただけで効果がほとんどなくなるわけですので、、、

やはり太陽の恵みは大きいですね

僕も地元の太陽の紫外線量を測定しようと色々頑張ってみました

しかし、空にちょっと雲がかかっただけですぐに数値が変わってしまい

曖昧なデータになってしまうので

参考までに日本の主要地のデータを気象庁が出しているので

ここにサイトのURLを貼っておきます

気象庁の日積算UV-B量の月平均値の数値データ表

 https://www.data.jma.go.jp/gmd/env/uvhp/uvb_monthave_tsu.html

このデータの分析もYouTube動画で分析してみましたのでよろしかったら

ぜひ見てください

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