以前からデニム素材のトレンチコートがどうしても欲しいという理由でヤフオクで見つけて買った、トレンチコートは大好きなアイテムで何着か持っているが、これぞというオンリーワンアイテムを持っていなかった、ネットでの購入ではあるが、このオークションの画像がとても良かったので入札にチャレンジしたのである、聞きなれないブランドのせいか運良く競争相手がいなかったので格安で落札することができた
今日はこのトレンチコートの話をしたい
ですので、一般的なトレンチコートの基本データはトレンチコート – Wikipedia
これを参考にしていただきたい
この記事では最低限のトレンチコートの基本の話をまずはすることにする
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トレンチコートの命はシルエットだ
トレンチコートの魅力はいろいろあるのだが僕が一番にあげたいのはシルエットである
一言でトレンチコートといってもいろいろなシルエットがある
着丈の長さ
ひざ丈までのショート、ふくらはぎまでのミドル、くるぶし近くまでのロング
前立て
シングル、ダブル、セミダブル
素材のバリエーション
ギャバジン
高密度の綾織りの素材で主にウール、綿などがあるが最近は合繊も使用する
ダウンプルーフ
元々は羽毛入りのダウンジャケットなど用に開発された高密度の平織素材で軽く薄手の生地のため主に貼る夏用に使用される素材
その他の素材
その他、革製、ビニール製、ウールツイード、ニットなど、用途に合わせて様々な素材もトレンチコートには使われている
参考までに、、
様々なパーツ
トレンチコートの特徴は機能美である
元々軍服として使用されていた名残で様々なパーツも魅力の一つである
ここに詳しく書かれたサイトがあったのであえて引用させていただく
【1】スロートラッチ
本格仕様のトレンチコートに見られる襟裏に収納されている小さなベルト。これは、雨風が入るのを防ぐため、フック留めした襟の上をカバーするためのもの。チン・ウォーマーとも呼ばれます。【2】エポーレット
もともとは階級を示すバッジを付けたり、双眼鏡や水筒のストラップが滑り落ちるのを防ぐために取り付けられたもの。ファッション的には肩のラインを強調するので、マニッシュな印象を与えます。【3】ガンフラップ
かつてはライフルを発砲したときの衝撃を吸収するためのもの。今は、前ボタンを上まで留めた合わせ部分を覆う「風よけ」に。右前合わせなら左側、左前合わせなら右のみに付けられています。【4】ストームシールド
肩から背中にかけて二重構造になった布部分のこと。「アンブレラヨーク」とも呼ばれています。降りかかった雨がコートに浸透することを防ぐために、水滴が滑り落ちるよう、デザインされています。【5】Dリング
第一次世界大戦当時は軍事用品を下げるために使われていました。今では装飾として形をとどめていますが、ステッチをかけたベルトにしっかりと固定されて強度が保たれているのは、その名残です。【6】インバーテッド・プリーツ
ひだ山を突き合わせた構造のプリーツのこと。内側のボタンを外すと大きく裾が広がる仕様です。戦場で馬に乗るときに、足の動きを邪魔しないように考案されました。
これらのパーツもトレンチコートの魅力の一つである
さて前置きはここまでとして本題に入ることにする
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デニムのトレンチの魅力
使用感を大切にしたい
この画像はリメイク後に4年ほど着こなした今の状態
程々の使用感があるが4年間で一度もクリーニングや洗濯はしていない
デニム(インディゴ)の濃紺部分を失いたくないのだ
デニムの使用感のバロメーターであるナチュラルなアタリを大切にしたいから
リメイクした部分
実は最初の画像でわかるように白いボタンである
ヤフオクで購入して届いたトレンチコートを見た瞬間
ボタンがブラックのプラスティック製で安っぽかったので
ボタンを付け直すことにした
これはよく行うのだが
今回は革製のオリジナルのボタンを作ることにした
しかもホワイトカラーで目立たせることにする
デニムのカラーが洗いなしのオリジナル状態の濃紺なので
アクセントが欲しかったのである
ボタンは前身とショルダーエポレット(肩の部分のボタンつきベルト)の部分をオリジナルの革製のボタンに付け替えた
ボタンホールも同色の白い薄手の革を使い縁取りをする
袖口とベルトのバックルも元々付いている金属製の四角いバックルにかぶせるように革をかぶせることにしたのである、これは元のサイズよりだいぶ大きくなりかえってアクセントになってカッコイイ
さらにスロートラッチ(衿裏のベルト)を同革で取り着ける
ボタンも元々のサイズよりも大きくする
これには訳があるのだが
これから画像と共に話を進めることにする
シルエットが超タイトだった
下の画像を見てほしい
最初の画像をもういち度見て比べてみると
実はこのトレンチコートは前身ごろがダブルなのである
しかし着てみると
ムムムッ!!タイトすぎてボタンホールにボタンがとどかない
今風のタイトなシルエットで超カッコ良く好きなのだが
シングルとして着るしかないような細身のパターンであった
だが着た感じのシルエットはめちゃカッコいい
これは自己満足に聞こえるかもしれないが
着心地も抜群でしっかりしたパターンなのである
ボタンを換えるのであればもっとアレンジしてしまおうと思い
前身のボタンホールを利用してシングル仕様にすることにしたのである
たまたま前身の左右にボタンホールが開いている
いわゆる、男前と女前の両方で前合わせができる仕様になっていたので
これを利用して右前のボタンホールに革製のボタン裏ボタン仕様にして
カフスボタンのように表と裏にボタンを通すように作ってみた
これが大正解で左右のボタンホール同士を合わせると
ちょうどよくボタンが閉まるサイズであったのだ
この時点で、このトレンチコートは
超タイトシルエットのダブルからシングルになったわけである
この時点で両側の大きいボタンは飾りボタンになり
サイズも目立つように大きくしたのだ
以下ボタンの変更した部分の画像を貼っておく
インパクトがありカッコいい
こんな感じで↑
がんフラップも同じくそろいのボタンに変更
大きなボタンにしたインパクトのある飾りボタン
裏にはヌメ革で作ったボタンをとりつける
ボタンホールにとりつけたボタンはこのようにカフスボタンのようにコートの表と裏に通して装着する
ボタン裏とボタンホールの縁取りとボタン
ボタンホールのカバーリングは薄手の皮でふち取る
次はバックル
これはもともとの金属性のバックルのカバーリングとして作り手縫いでとりつける
袖口
ウエストベルトのバックルはインパクト大
手縫いで丁寧に
裏はヌメ革で飴色になりつつある
スロートラッチ(衿裏のベルト)
次は遊びで防寒にもなる衿のストラップをとりつける
このように左右に着けて片側に金属リング反対側にマジックテープを装着して革ベルトをリングに通しマジックテープで固定する
襟元の防寒になる
しめた状態
遊びで星型のパーツをとりつけ隠れたお洒落
まとめ
僕は購入した服は70%はそのまま着ないで何らかの形でアレンジする
既製服に完璧な理想形を求めるのは不可能だが
何らかの手を加えることで限りなく理想のアイテムを手に入れることができるからだ
それがどんなに高価格であっても自分で気にいり最後まで着続けるものであれば
そのアイテムに手を加える
もちろん購入したが気に食わないでまったく着用しないものもある
そんなアイテムはなるべくオリジナルの状態で
転売するか人に譲る方がいいであろう
僕はこのトレンチが手元についた瞬間に気にいって手放す気はなかった
しかしもっともっと気にいるアイテムになる可能性が
たくさんたくさんあったのだ
だからどうすればもっともっと気に入ったアイテムになるかを
いろいろ考えた結果のリメイクである
もう一つ、このトレンチコートには意外なエピソードがある
それは、綿100%のインディゴデニムだと思って購入したはずが
経糸がインディゴ染めの綿100%で
緯糸がポリエステル100%だったのである
しかも緯糸のポリエステルはフィラメント(長繊維)であった
カラーも白ではなくゴールドだ
イエロー系なのだが艶のあるフィラメント糸なのでゴールドに見える
これはわかりやすく言うと
綿100%のインディゴデニムと比べて
ポリエステルの長繊維が緯糸になることによって
素材に光沢がありファッション的に言うと
モード系でよりモダンなアイテムになるということである
僕はこのトレンチコートにモダン感覚は求めてはいなかった
着まくって着まくってどんどん色が落ちて味が出て
そんなアイテムが欲しかったのである
しかし、予想外の意外な素材の現実に直面して
がらっと考え方が変わった
この遠目に見るとやたら光沢があるモダン系のデニムを
とことん着まくってやろうじゃないか
どんな味が出てくるのだろうか
だから、とても大切に
とても頻繁に
とても楽しみに
着まくっているのである
その結果(まだ4年足らずだが)
自転車に乗る時も
歩くときも
色々な場面で着ているうちに
裾がほつれてきたのだ
こんな風に
コートの裾がほつれて緯糸が出てきている、綿糸と違いポリエステルフィラメントはこのようにわたのようにチジれてしまう
しかしとても良い感じで全体にあたりがで出している
あと何年か着てみてどんな表情のトレンチコートになっているかが
日々楽しみである
全体画像をいくつか紹介してこの記事を〆たいと思う
まずは前身の全体像だが袖や肩などにアタリがだいぶで出している
バックでは大きなベルトバックルがインパクトがある
少し感度を上げて撮影してみた
全体的に独特の鈍い艶が感じられる素材感がとても良い
もっともっと着まくっていきたい
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