デビッド・ボウイを表紙に使ったマリ・クレール・スタイル・ムッシュ創刊号が届けられた、どうしても紙の実物が欲しかった僕は、インターネットでの詳しい回覧をせずにこの紙面を手にするのを待った、雑誌サイズは大判でB4サイズ(25.7cmx36.4cm)の変形だろうか、25.5cmx34cmの縦長サイズでいわゆるタブロイド判ある、表表紙を含む47ページでパンフレットのような厚さで210円の売店販売単価はうなずける
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表紙
表表紙はデビッド・ボウイのアップの顔写真
モノトーン+アクセントカラーにイエローのmonsieurロゴ
雑誌のタイトルと発売日の表示
the first issueと表示されてだけのシンプルな構成
シンプルかつスタイリッシュでなかなか良いですね
裏表紙はLOUIS VUITTONの時計の広告
モノトーン+ヴィヴィットカラーの文字盤
こんなイメージで表紙を構成している
目次と記事内容&感想
手に取り開いた最初のページから8ページまではは広告
全体で16ページの広告は多すぎる(47ページ中16ページだからね)
持記事は9ページ目の下の部分に小さく目立たない表示で
デヴィッド・ボウイのスペシャルインタビューから始まる
以下目次の英語とフランス語表示を日本語の見出しに置き換えて箇条書きにし記して
それぞれの内容と感想を進める
p09.スペシャルインタビュー:デビッド・ボウイ
村上香住子(murakami-kasumiko、1942年生まれの翻訳家、エッセイスト)によるインタビューらしいがこれはインタビューではなくエッセイのようなものである
内容をキーワードを含め簡単に紹介しよう
要約すると
グラムロックというアントロジナス(アントロジンと彼女は言っているが)的なトレンドをひっさげて自ら両性具有的な斬新なイメージで世間を圧倒したかと思えばいつの間にかダンディに変身して、ある時は、パリの流行りのクラブ「レ・バン・ドゥーシュ」に黒人の美人モデルでパートナーのイマンと現れ、突然ニューヨークに移り住み子どもの送り迎えをしたり、、、、
などなどデビッド・ボウイの先読みの才能の話を繰り返す内容だ
締めで
今年の1月10日の死の直前までトム・ブラウンのスーツを着ていたこと
今はどこか遠くの異星に戻っていったに違いない
といって終了、、、、、、
この文章内で使われているキーワードを書きだすと
男のパッション、アンドロジン(アントロジナスのこと)、グラムロック
スペースオディティ、ミックジャガー、ホモセクシュアル
シャンパングラスとシガー、左右非対称の目の色、トムブラウンのスーツ
異星
もう一度言いますが目次のタイトルは
スペシャルインタビュー:デビッド・ボウイ
ですが
内容は村上香住子さんのエッセイです
p11.ウエルカム:マリ・クレール・スタイル・ムッシュ
さて11ページに行きます
ここは田居克人編集長のウェルカムレターと言うところでしょうか、、、
Leter from Editor-in-chief デヴィッド・ボウイは、その登場からショッキングだった
という見出しで始まる文章
このタイトルはいろいろな雑誌で
「20世紀で最も影響力のあるアーティスト」の一人であるのが
表紙のデビッド・ボウイであるということへの崇拝意識であろう
文章の内容をかいつまんで表現すると
創刊号の表紙は初めからデヴィッド・ボウイの決めていた
その訳は彼の人生そのものが時代と共に変化するファッションというものの本質を体現していると考えたからだ
ということ
その背景にはデビッド・ボウイが
メンズファッションの名著といわれるキャリー・ブラックマン著の「メンズウェア100年史」の表紙を飾ったのもデヴィッド・ボウイだったこと
彼の音楽だけではなくスタイル自体が時代を先取りしていたこと
などを取り上げている
文章の冒頭では
パリのホテル「ロテル」(L’Hotel) でのデビッドのエピソードを
オスカー・ワイルドやセルジュ・ゲンズブール、ジェーン・バーキンらの著名人のエピソードとからめて語っている
以外だったのは読売新聞の紙面で2012年から「marie claire style」が掲載されているが
これが今回のムッシュと同じく地下鉄銀座線のニューススタンでで販売されていることである
僕はこの事実を知らずにいたのである(失礼しました!!)
元来新聞媒体そのものが男性の読者が多いので
今回の「マリ・クレール・スタイル・ムッシュ」をこのようなカタチで創刊したのだということがわかった
前回の記事
マリ・クレール・スタイル・ムッシュ創刊号表紙デビッド・ボウイ
で書いた謎の販売形態への疑問が解けたようだ
読売新聞とマリ・クレールの関係は理解できないが
読売新聞自体がもともとファッション特集が好きな新聞であることは事実である
何はともあれこのページはこんな内容でした
田居克人さんの印象はイタリアナイズされたキザさがぬぐえないが
雑誌の内容までイタリアンナイズされないようにしてもらいたいとつくずく思う
それでは次のページに行く
p12.トップスター:ラッキー・ブルー・スミス
インスタで話題のイケメンモデル・Lucky Blue Smithだが今回の創刊号のファッションアイコンとして取り上げているということだ
ここではあえて画像を取り上げないがまとめサイトのリンクを貼っておく
SNSなどが普及して、ネットとリアルの境があいまいになってきた今、ポストインターネットという言葉と共に身近に感じられるリアルとバーチャルの境が曖昧なものがもてはやされるという現象が起こっているのだ
だってこんな人知ってるか?あなたは、、、、
おそらくファッションに関係(興味)のない人には一生知らなくていい存在だよね
世界的なカリスマであれば世界のほとんどの人が知っていて当たり前の時代は終わり
世界的に有名な知る人ぞ知るスパースターなるわけのわからない存在がわんさかいる時代なわけさ
興味のある人は上のまとめ画像集をクリックしてください
僕はこの辺で次に行きますので、、、、、、、、
p14.スタイルのある男
さて、知らない人がたくさんいる世界のカリスマであるラッキー・ブルー・スミス君(18歳)はこのコーナーにも登場しております
白シャツを着た4人の写真
ジェーン・バーキン、ラッキー・ブルー・スミス、セルジュ・ゲンズブール、デビッド・ボウイ
以上、その下に
スタイルのある男(a man with a style)
「白いシャツ」は「かりそめ」のベッドの友
という触れ込み(タイトル)でジェーン・バーキンが登場です
白いシャツでさりげない着こなしを演出できる女性はフランスの女優でありセルジュのパートナーであり世界のトップスタイリストでもあるジェーン・バーキンがこのムッシュ創刊号を女性として飾っているのはなんとなくうなずけちゃう、そんな不思議な魅力の持ち主ですね
ここではジェーン・バーキンのコラムが紹介されています
着古したメンズの白いシャツをラフに着こなすジェーン・バーキンのエピソードがいろいろ語られているが、彼女に魅力は決してセクシーなところではなく、意外性のあるアンニュイさであり
数年前、来日の際に我が日本のアイドル?であるスマップのメンバー全員にエルメスのバーキンをプレゼントとしてひっさげてスマスマに出演した、その際キムタクに指し出したバーキン(エルメスのジェーン・バーキンモデルのバッグ)を床にたたきつけて自分の足で踏みつけ両手で引っ張りくちゃくちゃにして、一言キムタクに言った
「このかばんを使うには、まずはこんなふうにならしてから使うのが私流よ」
ッて
僕はテレビを見ながら思わず吹き出してしまったほどジェーン・バーキンをカッコイイと思った
このページに書いてある内容よりもこの話のほうがずっと面白いので紹介しました、、、、
p15.コラム1:大人の男に、白の純真
15ページは14ページのジェーン・バーキンの記事の続きで白いシャツの紹介
サンローラン、エルメス、ディオールオム、ドリスヴァンノッテン
以上4ブランドの紹介ページだ
p17.コラム2:ミリタリーの永遠性
この雑誌はコラムと題したページが異常に多い
ここではミリタリーを特集している
ここでもダブルのトレンチコートを羽織ったデビッド・ボウイと
Pコート姿のラッキー・ブルー・スミスの写真が使われている
いずれもこのページに紹介された商品とは関係のない写真である
商品自体はヴィンテージからインスパイアされたイメージのロングコートがほとんどで
8点中、トレンチ2点、タイロッケンコート(トレンチの原型みたいなもの)が2点、モッズ風2点、Pコート1点、ボア付きトレンチ風1点
こんな内容である
p19.コラム3:しなやかに軽やかに、レザーのシンプリシティ
ここからのページはいずれもコラムとなっている
画像はラッキー・ブルー・スミスが2かット
ボンバーとライダースを羽織ったものである
ムートンや艶のあるレザーやバックスキンなどの様々な素材のレザーのショーとブルゾンが9点
p21.コラム4:気負わず毎日、カーキの心意気
このページのコラムはカーキカラーのうちだしとなっているが
ブルゾン、セーター、ベルト、クラッチバッグ、トートバッグ、シューズ、プルオーバーニット、パンツ
これらのアイテムが各1点紹介されているがよくわからないコーディネートである(センスも含めて)
画像は2点、ラッキー・ブルー・スミスのカモフラージュのブルゾン姿、セルジュとジェーン・バーキンの2ショット何とかくカーキなわからない写真だ???
p23.コラム5:ライトグレーで、快適アップデート
コラムでグレー特集
写真はラッキー・ブルー・スミスとデビッド・ボウイの2枚でいずれもグレー系の服装
商品紹介は
いずれもライトグレーのコート、スカーフ、部る人、ベルト、リュック、キャップ、シューズ、セーター
これらを組み合わせては超ボケるぞ、、、、
看板してくれ~~~~って
そんな感じでした
p25.コラム6:スタイルを作るのは、遊び心のあるニット
ニットのコラムのページ
写真はラッキー・ブルー・スミスとデビッド・ボウイの2枚です
ちょっと書くのも嫌になるようなセンスのない並べ方のいろいろなセーター
量販店のバーゲン会場みたいだ、、、、、、、、
色も並べ方も、ひどいページ、、、、、、、、センスのセの字もない
(僕がこんなに批判するのは珍しいです)
ダサすぎ!!
p27.コラム7:スーツで纏うブランドのエスプリ
スーツのコラムですが4ショットの商品紹介
写真は、デビッド・ボウイとセルジュの2枚で
共にスーツ姿
タイトなポールスミス風のスーツばっかでメリハリのない構成に見える
p28.コラム8:初旬スーツに見る、王道とモダン。
p27の続きで違いがわからない
p29.コラム9:スリーピースの主張、Vゾーンの自由
ダブルのスーツの紹介
p30.「コーチ」のモダンラグジュアリーな世界
COACHコーチのブランド紹介とデザイナー:スチュアート・ヴィヴァ―ズの紹介とショーのスナップ写真が3点
とくに特徴無し創業75周年のレザーグッズブランドらしい
p33.コラム10:あえて外さない、安心感のある足元
いろいろなイタリア風の革靴の紹介
p35.コラム11:素材が主張する、真のラグジュアリー
革製のいろいろなバッグの紹介
p36.ヴーヴ・クリコで始まる、スタイルのある男女の特別な時間
シャンパンの宣伝か?見出しにする必要はなかったかも
p37.世界中の男たちが、”ロイヤル オーク”に魅了される理由
AUDEMARS PIGUETオーデマピケの時計が3点です
ゴッツイのばっか、、、、、、、、
p38.モンブラン、ビューティボード
montblancモンブランのレザーバッグ小物の紹介
創業110周年です
ページの下段はドライヤーの紹介(beauty board)
p39.コラム12:端正な顔つきの意志を秘めた腕元
モダンな時計のバリエーション
p40.ファッションボード
話題のニュースとして4コマ
ポールスミスのコレクション紹介
ポールスチュアートのコレクション紹介
ジョルジュアルマーニのリップケア商品の紹介
レジ―ナロマンティコのベストの紹介とプレゼント
p41.コラム13:自分だけで楽しむ、革新とモダニティ
色々な時計の紹介
p42.ビューティボード
倉田真由美と松本千登世の化粧品紹介コーナー
僕の愛用のCHANELのPOUR MONSIEURプール ムッシュウ オードパルファムが紹介されていたから許します
p43.カーテンコール
最後のページを繰(く)る前に・・・もう少しお付き合いを。
と来たもんだ
このページはバッグやシャンパン、などの紹介コーナー
あまり意味わかんない??????
p44.コラム14:ルルーシュとフェラーリとパリ、12気筒エンジンのフェラーリの魅力とは?
お車の宣伝ページでした
p45.レ・フィルム
映画の紹介、ファッション気分をそのままに、映画で美意識磨く
と見出しがあり
川村元気が映画選択とコラムを書いている
時計仕掛けのオレンジ、トレインスポっティング、レザボア・ドッグス、シングルマンコレクターズ・エディション
の4本を紹介、キューブリックの時計仕掛けはなかなかいいですよ!!!
p46.ラ・ミュージック
ファッション気分をそのままに、音楽で美意識をみがく
と見出しがあり
多屋澄礼(たやすみれ)が音楽紹介と指し絵とコラムを書いている
どれもデビッド・ボウイとデビッドが絡んだ作品を紹介している
このページは合格ですね!!!
デビッドボウイ:David Bowie
デビッド・ボウイ:Young Americans
デビッド・ボウイ:Let’s Dance
バウハウス:In The Flat Field
ブライアンイーノ&ジョンケール:Wrong Way Up
LCDサウンドシステム:This Is Happening
p47.ホロスコープ、ショップリスト
ホロスコープは星座占いでした
星座ごとにいろいろなファッションラッキーアイテムを提示してます
ちなみに僕の星座:魚座はモンブランのシステム手帳でした
下段はショップリスト
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まとめ
いやいや疲れました、、、、、、、
なんか商品カタログみたいで、、、、、
しかも雑然としている
たとえばミリタリー特集なら
なぜ今ミリタリーなのかとか
ヴィンテージの紹介とか
もっと本物チックな情報を組み込んだり
なんかやり方がないものでしょうか
つまらない(僕にとっては)商品バッカで売りこみすぎでは?
しかも紹介している商品は
どうだとばかりにただただ高いだけでノーセンスのものが非常に多数ある
全体のバランスもたかだか50ページ弱で広告ページが多すぎはしないか
マリ・クレールなのにイタリアンテイストばっかりだし
メンズならではのアンニュイ(パリっぽいという意味で)なものがもっともっと欲しい
次号に期待したいが、このような構成ではあまり期待できないカモね
デビッド・ボウイのおしゃれなグラフィックをもっと取り入れるべきだ
デビッド・ボウイを表紙に起用したことは最高の企画だったのに
悔やまれる気がするのは僕だけでしょうか
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